場当たりって何？お稽古方式の1つ！舞台用語を解説♡

ルールやマナーひとつとっても、普段とは違う部分も多々ある舞台という世界。

俳優さんを応援し始めて、SNSやインタビューをチェックしていく内に専門用語が出てきて戸惑う時もあるのでは？

管理人

でも、やっぱり好きな人のことは出来る限り知りたいですし、理解したいもの。

今回は数ある舞台の専門用語の中でも割とコアな単語、「場当たり」について解説していきます。

俳優さんがSNSで「今日は場当たりでした」と書いていた時も、「推しは今日こんなことをしていたのか～」と分かれば次の公演が楽しみになるきっかけになるはず♡

まずは一般用語としての意味を確認してみよう

舞台用語としての意味を知る前に、一般用語としての意味を確認してみましょう。

国語辞典を調べてみると、こんな解説が出てきます。

場当たり

読み方：ばあたり　［名・形動］

１ 演劇や集会などで、その場に合わせた機転で人気を得ること。「―をねらった芸」

２ 物事に計画性がなく、目先の効果だけを考えたその場の思いつきで行うこと。また、そのさま。「―な（の）言動」「―的な政策」

デジタル大辞泉 ば‐あたり【場当（た）り】

そう言われてみると「場当たり的な対応で現場の混乱を招いた」など、ニュースをはじめ日常で見かける機会もある言葉ですよね。

日常で出てくる言葉からそのまま舞台用語に当てはめてみると、「それってつまりアドリブってこと？」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

管理人

でもなんか違うような…。

そう感じられた方、正解です。

厳密に言うと本来の単語の意味は辞典にある意味で決して間違っていません。

けれども舞台専門用語となると、少し違った意味合いをもってくるんです。

舞台専門用語としての意味合い

最初に引用したTwitterのように、公演公式ではよく「場当たりでした」というツイートを見かけますよね。

管理人

他にも俳優さんのSNSでも、「舞台『○○』の場当たり終了！」というツイートを目にすることも♡

舞台用語としての場当たりとは、お稽古方式の1つ。

ここでまた疑問が生まれるかと思います。

管理人

「テクニカル面」を中心って…？

それを知るためにも、次は舞台が上演されるまでの流れを確認してみましょう。

舞台が上演されるまでの流れ

私たちは本番の舞台しか直接目にすることはありませんが、俳優さんのSNS等をウオッチしているとそこに至るまでに非常に多くのステップがあることが伝わってきます。

ざっくりと書きだしただけでもこれだけのステップがあります。

管理人

でも、それはあくまでのお稽古場でのこと。

いくらお稽古場を本番さながらの舞台に見立てていると言っても、お稽古場と実際の劇場とは色々な部分が違います。

一例ですが、上記のようなことはお稽古場ではわからないものですよね。

お稽古場から劇場へ移り、お稽古場にはなかった音響・照明・舞台セットを実際の劇場でキャストさんの動きに合わせ調整して…。

つまり場当たりとはもちろんキャストさんのためでもあるのですが、よりリアルさを追求し私達の持つその作品の世界観を壊すことなく夢を見させてくれるなくてはならない存在なんです♡

管理人

ちなみに、稽古場での稽古を終えて、劇場での稽古に移ったということを「小屋入り」と言います。

小屋入りとは？舞台用語を解説♡厳しい稽古の末に、努力の結晶が

上演に至るまでの、知られざる努力

舞台を1つ創り上げるというのは本当に時間と手間と努力がかかるもの。

管理人

目に見える俳優さんや脚本家さん以外にも、非常に多くの方々が携わって完成されています。

けれども私たち観客が観ることが出来るのは完成した「本番」のみです。

どんな舞台でも、美しく、完璧で、そして幸福感をくれる…そんな存在だと思っています。

仕事なんだからと言ってしまえばそれまでなのですが、いつもスタッフさんやキャストさんは観客やファンを楽しませるために様々な趣向を凝らしてくれています。

その中にはまだまだ知られていないこともきっとあるでしょう。

どんなに上手いキャストさん、スタッフさんでも努力なしに最初からうまくいくことなんてありません。

今回ご紹介した「場当たり」も、数ある努力のひとつ。

寸分狂わない世界が創り上げられているのはそれが偶然ではなく努力の結果で必然だということを知った上で観ると、また違った思いがこみ上げてくるはずです♡