2.5次元舞台で多く採用されている殺陣という演出方法。
舞台だけでなく、テレビドラマや映画…多くの作品でもなじみのある手法のため、既にご存じの方も多いかもしれませんね。
殺陣と聞くと舞台「刀剣乱舞」やミュージカル「刀剣乱舞」のような刀を使用した作品が思い浮かべられると思いますが、実はその他にも色々な手法があるんです。
そもそも「殺陣」ってどう読むの?という舞台初心者の方から舞台好きの方にまで、今回はそんな殺陣についてどんなもの?2.5次元舞台で殺陣のある作品は?をいくつか実例を交えながらご紹介させていただきます♡
目次
そもそも殺陣とは?読み方は?
殺陣の読み方は、「たて」です。
殺陣(たて)とは、舞台やTV等の演芸にてキャストさん達が素手や素足、更には武器を用いて格闘する行為のことを指します。
殺陣と聞くと一般的には刀を用いた格闘シーンという風に思われるのですが、実は刀以外にも槍や弓矢はもちろんのこと銃を用いた格闘シーンも殺陣の中に含まれるんです。
管理人
殺陣の語源は諸説あり、歌舞伎からきたとも言われる説や、かつての舞台作品で「殺人」という殺陣を多用したタイトルにしようとしたところ物騒なので「人」ではなく「陣」という字を当てたという言われる説があります。
そうした由来があることから、殺陣の読み方として「さつじん」と読ませる場合もありますが、基本的には「たて」で間違いありません。
殺陣の魅力
こちらの舞台「血界戦線」のダイジェスト映像を見ていただくと、刀や銃の他にも素手で戦闘している岩永洋昭さん演じるクラウス・V・ラインヘルツというキャラクターがいるのがわかるかと思います。
冒頭でも述べた通り殺陣は武器を使用するものだけでなく、素手・素足を用いて戦闘するシーンのことも指します。
素手や素足の殺陣は、武器を使用した殺陣とは違いより接近戦となります。映像からも、まるで本当に拳同士が当たって戦っているような迫力が伝わってくるのではないでしょうか。
殺陣の重要なところはあくまでも「本当に戦っているように見えるけれども実際は違う」というポイントです。
戦闘シーンが白熱していると剣や拳が本当に当たっているようでびっくりするかもしれませんが、当てに行く方もそれを受ける方にも沢山の技術が必要とされます。
★A3! 第二部PV★
遂に解禁された第二部PVを公開!新生MANKAIカンパニーの軌跡を辿りながら、新しい仲間とつむぐ新しい物語、そして第二部のテーマ『家族』を思わせる内容となっています。第四回公演のモチーフも散りばめられていますので、ぜひご覧ください♪ #エースリー #エースリー満員御礼 pic.twitter.com/ZlukXz6cOF— 【公式】A3!(エースリー) (@mankai_company) January 27, 2018
舞台役者の育成をテーマとしたアプリケーションゲーム、「A3!」を原作とするMANKAI STAGE『A3!』~SPRING&SUMMER 2018~でも、横田龍儀さん演じる佐久間咲也が殺陣が中々出来ずに悩むシーンが登場します。
実際に多くの舞台作品のバックステージ映像を見ていると、本当に多くのキャストさん達が殺陣の難しさに苦労されているのがわかります。
そうしたキャストさん達の多くの努力の上で成り立っているのだとわかると、それだけでも見る目が変わってきますね♡
殺陣を使用した作品
殺陣の基本はお分かりいただけたかと思いますが、2.5次元舞台の中では一体どんな作品が殺陣を採用しているのかをいくつかご紹介いたします♡
今回ご紹介していない作品でも殺陣がある作品はたくさんありますので、是非チェックされてみてくださいね♪
「刀剣乱舞」シリーズ
まずは舞台「刀剣乱舞」です。
原作はDMMにて配信されている、名だたる刀剣達が擬人化された刀剣育成シミュレーションゲーム。
歴史を改変しようと目論む歴史修正主義者と、それを阻む時の政府により任命された物に心を宿すことのできる審神者(さにわ)とその審神者によって励起された刀剣男士達の熱い戦いが軸となった作品です。
ストレートプレイ版となる刀ステでは「戦い続ける座組」をスローガンに掲げており、そのスローガンの通り重厚な物語と激しい殺陣を特色としています。
大太刀から短刀、槍まで幅広い刀剣が登場してくるため見応えはバッチリです。
でじたろうさんのツイートより拝借しました。
素敵なお写真ありがとうございます。
まだまだ僕の中には自分でも見たことのない表情がたくさんあるんだな。ありがとうムツ。気持ちの整理をしながらゆっくりブログ書かせてもらいます。 pic.twitter.com/J4JXBwDfAE
— 蒼木陣(あおきじん) (@ORANGEJIN) January 19, 2020
「刀剣男士」とは言いますが、中には蒼木陣さん演じる陸奥守吉行という銃を使用するキャラクターもいたりと意外性もあり楽しめます。
そして刀剣乱舞と言えば、舞台版・ミュージカル版の二種類が上演されている作品!
最初に舞台化されたミュージカル「刀剣乱舞」も外せません♡
第69回紅白歌合戦には「世界で人気のジャパンカルチャー特集」という形で出演。この他にもMステなど多くの歌番組に登場していますのでご存知の方も多いかと思います。
刀ミュは刀ステとは違い1幕でミュージカル、2幕でライブが行なわれる2.5次元舞台の中でも珍しい形式をとっています。
ライブでどうやって殺陣を…?と思われるかも知れませんが、ダンスの中に組み込まれた殺陣は物語の中の殺陣とはまた違った良さがあり必見です♡
ミュージカル「薄桜鬼」
殺陣が多く使用される作品と言えば、やはり幕末の時代を扱った女性向け恋愛アドベンチャーゲームを原作とするミュージカル「薄桜鬼」です。
【上演決定!】
ミュージカル『薄桜鬼 真改』相馬主計 篇原作:オトメイト(アイディアファクトリー・デザインファクトリー)
演出・脚本・作詞:西田大輔東京:2021年4月1日(木)~4日(日) 日本青年館ホール
関西:2021年4月8日(木)~11日(日) AiiA 2.5 Theater Kobe#薄ミュ #薄桜鬼 #真改 pic.twitter.com/C3FCUtCwJB— ミュージカル『薄桜鬼』 (@m_hakuoki) December 11, 2020
連絡が取れなくなった父親を探すために京都へと赴いた雪村千鶴。
そこで化け物に襲われたところを新撰組の沖田総司・斎藤一に助けられるも実はその化け物たちが新撰組の隊士であるという秘密を見てしまった…ということで捉えられてしまいます。
しかし実は新撰組が千鶴の父親をとある事情により探してるということを知り、千鶴は男装して新撰組内で過ごすことに…、という乙女ゲームが原作になっています。
新撰組の隊士達はもちろん刀を使用しますが、新撰組と対立している鬼達の中には銃や素手・素足で戦うキャラクターもいるため殺陣はかなり迫力もあります。
新撰組というなじみのあるテーマは、感動できるストーリーと殺陣の魅力が相まっておすすめできる作品です!
舞台PSYCHO-PASS Virtue and Voice
原作は「家庭教師ヒットマンREBORN!」の作者としても知られる天野明先生がキャラクター原案を務めるテレビアニメ作品。
人間のあらゆる心理状態や性格傾向の計測を可能とし、それを数値化する機能を持つ「シビュラシステム」が導入された2112年の日本。
その中でも犯罪に関しての数値は「犯罪係数」として計測され、たとえ犯罪を犯していなくても規定値を超えれば「潜在犯」として裁かれた。
そんな潜在犯を監視し治安を維持するためにつくられた公安局で働くメンバーと、潜在犯との関係性を描いた物語です。
同名のアニメや漫画、舞台もありますが、今回ご紹介するのはその世界観と設定のみを引き継いだ全くの別作品になる『舞台PSYCHO-PASS Virtue and Voice』です。
📣明日10/18(日)23:59まで📣
チケット最速先行受付中https://t.co/1MIVQL5QQu「舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice 2」
出演 #和田琢磨 #荒牧慶彦 #多和田任益 #中尾暢樹 #青野楓 #弓削智久 #藤本隆宏
演出 #本広克行 脚本 #池田純矢 脚本監修 #深見真#嘉納火炉#pp_anime #pp_stage pic.twitter.com/INsfI0NOHk
— 「舞台PSYCHO-PASS サイコパス V V 2」公式 (@PSYCHOPASSstage) October 17, 2020
『舞台PSYCHO-PASS Virtue and Voice』では、ドミネーターと呼ばれる瞬時に犯罪係数を測定することが出来る銃状の武器で、規定の犯罪係数を超えた場合は執行モードとなり潜在犯に向けて光線が発射出来る武器が使用されています。
一般的な刀や銃とはまた違った武器は、設定も相まって世界観にグッと引き込まれるアイテムでもあります。
設定さえ頭に入れておけば原作を知らない方でも十分楽しめる作品になっておりおすすめです♡
魅力溢れる殺陣で、より舞台に引き込まれて
殺陣が入ると舞台としての難易度はグッと上がりキャストさん達にとってはとても大変なことかとは思いますが、その分迫力や伝わってくる熱量も増すので見ている私たちにとっては楽しさが倍増される演出方法でもあります。
そのため、演技や歌・ダンスの他にもキャストさん達は日夜私達により良い作品を観てもらうためにと努力を重ねられているわけです。
殺陣のある作品を観る機会がありましたら是非ストーリーやキャストさん達だけでなく、そういった努力の上で成り立っている殺陣にも注目してみてください♡
舞台の専門用語は聞き慣れない単語も多く難しく感じてしまうかもしれませんが、同じ舞台を観ていても知っている・知っていないでは全然違って見えてくるものです。
せっかく観るのであればより深く楽しみたいですよね♪
殺陣の苦労を知った上で作品を改めて見てみれば、殺陣をされているキャストさん達の真剣な眼差しやその太刀筋にキュンとくることまちがいなしです♡
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